7月23日「桐始結花（きりはじめてはなをむすぶ）」のお話

自然界では桐の木が実を結びはじめるころとしています。

キリの原産地は中国大陸ですが、日本では源氏物語や枕草子のお手紙や文面にも出てくるほど、古くから日本でもなじみのある落葉樹です。野山のキリは大木なので花は高い所にあって見えにくいかも知れません。しかしその花の色は薄紫でとても優雅で風情があり、良い香りがします。

72候では5月に咲いた花が、そろそろ実を結ぶころではないかと、表現しています。軽くて除湿や防虫効果のあるキリは、高級木材として、タンスや箱ものに使用されています。